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Knitwear for Autumn

ファーストシーズンから継続しているHard twisted Shetland wool。
Oが開発したカリカリに強く撚りをかけたシェットランドウールは、強度もあり、キックバック性が良くなる。それを総針と呼ばれるゴム組織で編んでいるので、よりキックバック性が加わる。キックバックが良いと型崩れしにくく、洗濯後も形が戻りやすい。
ニットウェアのデメリットである型崩れや毛玉、ケアのしにくさを全て解消した、ワークウェアのように気負わず日常的に着用でき、長く愛用できるタフなニットウェア。
今シーズンは新型で編地違い(畦)のジップフロントのベスト、新色でredを加えている。
わたしたちのコンセプトでもある「Utility Knitwear」を体現するプロダクトとして、色やアイテムを変化させながら、大切に継続している定番素材だ。
現在世界的にも希少になってしまった手で編み機のキャリアを動かす手横編み機(家庭用の編み機とは違う工業用編み機)の工場でファーストシーズンから継続して制作している。
手間のかかる作業を大変良心的な工賃で請け負ってくれる大切な工場なので、工賃アップの申し出には反論しようがなかった。そういう訳で価格を見直し工場へも還元することに。
この定番素材と新しく開発したDry wool シリーズに加えて秋向けのプロダクトとして制作したのがHT wool/mohair Links。ドレススーツに使用される織物用のウール/モヘヤ糸に撚りを強くかけて作ったオリジナル糸を使った新作だ。
オーストリアの伝統あるニットメーカーFanni LemmermayerのセーターやLACOSTEのカーディガンなどでおなじみのパール編み(リンクス編み)のクラシックなセーターをイメージして制作したウール/モヘヤのセーターは、イメージソースのそれとはちょっと違うリブ組織のような変形のパール編みで、きれいに整い過ぎない表情、目面に仕上がるように、あえてニットには使われない織物用の糸を使っている。生成りとグレーのストライプを製品染めでオーバーダイにしているのも、オリジナルとは違うアプローチだ。
リブのようにキックバックも良く、軽く、しわにもなりにくいので、旅行や出張などバッグに入れて持ち運ぶシーンにも適している。
持ち運ぶかわりに、純一掛け、プロデューサー掛け、忍者巻きなど洒落たスタイルで羽織っても良いだろう。

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